負け犬宣言

そして3日目の朝がきた。

大きなベットの上でセレナが目を覚ますと、常に横にあったグロダの体温がない事に気がついた。
不安に思ったセレナは上半身を起こし、グロダを探し始める。すぐに自分がグロダの不在に寂しさを覚え、彼を求めていたことに気づきショックを受けた。
「わたしは・・・なんて事を・・・」
そう呟くと、セレナは自分の胸に手を当てる。心臓がドクンドクンと高鳴っている。それはまるで恋をしているかのようだった。

(違う!これは違う!!わたしは牝犬奴隷として調教されているだけ!!)
セレナは自分の気持ちを否定しようと首を振る。だが心臓の鼓動が収まることはなかった。

そんな時、扉が開き、グロダが入ってきた。
ニヤリと笑う彼を見て、セレナは思わずベッドの上で後ずさる。だがすぐに壁にぶつかり、動けなくなった。
「どうした?そんなに怯えて」
耳元で囁くような声に、セレナの体が震える。ゾクリとした感覚とともに、胸が締めつけられるようだった。

「・・・なんでも・・・ありません・・・」
(なんで・・・こんな・・・)

「どうした?顔が赤いぞ?」
「っ!なんでもないと言っているでしょう!」
顔を真っ赤にして叫ぶセレナを見て、グロダはさらに笑みを深める。そして、そのままベッドへ腰を下ろした。
(どうして・・・こんなにドキドキするの?)
セレナは自分の感情の変化に戸惑いを隠せなかった。

「さあ今日の調教を始めるぞ」
しかし、そんなセレナの様子などお構いなしにグロダは話し始める。
「・・・わかりました」
セレナは複雑な気持ちで返事をした。

「まずは牝犬奴隷らしく、寝起きに一イキいっておけ」
そう言うと、グロダはセレナの陰部へ指を伸ばした。そしてそのまま割れ目をなぞるように動かしていく。
たったそれだけのことで、セレナの体はビクビクと震え始めた。
「どうした?感じているのか?」
「ち、違います!」
セレナは必死に否定したが、その顔には快楽の色が見え隠れしていた。それを見たグロダはニヤリと笑うと、今度はセレナの膣内に指を挿入する。そしてそのまま激しく動かしていく。

「ん・・・ふぅ・・・はぁ・・・♡」
脊髄を走る快楽に、セレナは嬌声をあげ思わずグロダの腕に縋りついてしまう。
「おい、感じているじゃないか」
グロダの言葉に対して、セレナは何も言い返せなかった。ただ黙って耐え続けるしかなかったのだ。
しかしそんな態度とは裏腹に体は正直だった。愛液が溢れだし、クチュクチュという音が聞こえ始めた。
「ん~ッ♡」
そしてついに限界を迎えた時、セレナは大きく体を震わせて、最後の矜持か唇を噛みしめ必死に嬌声を抑えながら達した。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・♡」
「よし、次は朝食だ。用意するぞ」
そう言ってグロダは部屋を出ていった。セレナは息を整えながら後を追ったのだった。

 

その後、いつものように口移しで朝食を食べ終えた二人は、調教室であるセレナの部屋へ向かった。
「ふふふっ、今日は特別な調教をお前に施してやる」
「特別・・・ですか?」
「そうだ。まあ楽しみにしていろ」
そう言うとグロダは、ベッドにセレナを押し倒した。

(あれ、何か優しい)
特別な調教と聞き、激しい責めを想像していたセレナは、その行動に一瞬戸惑ってしまう。「さて、始めるぞ」
グロダは両手でセレナの顔を自分の方へと向けさせた。そしてそのままキスをする。
「んっ・・・んぅ・・・♡」
舌が絡まる感覚と唾液の交換で、セレナの思考はさらにとろけていった。舌を絡ませるキスをしながら、グロダの手はゆっくりと胸へと伸びていく。そしてその大きな胸を鷲掴みにすると優しく揉みほぐし始める。
「んっ♡ ふっ・・・ちゅっ♡」
その優しい刺激に思わず甘い吐息が漏れる。

(気持ちいい)

セレナからもれる甘く激しい吐息が部屋に充満する。
「んっ・・・んぅ・・・♡」
胸を揉まれる度にセレナの子宮がキュンと痺れ、体は徐々に熱くなり始める。
セレナは自分の気持ちを否定するかのように首を振ると、グロダの体を押し返した。しかし力が入らず抵抗らしい抵抗もできなかった。それどころか逆に自分から体をすり寄せているようにすら見える。そんな様子を見たグロダはニヤリと笑い、さらに激しく責め立て始めたのだった。

 

散々セレナの口を蹂躙すると、ようやくグロダは唇を離した。
これまでの調教で感度が上がりきったセレナの体は、キスだけで軽く達してしてしまう。
「はぁ・・・はぁ・・・」
肩で息をしながら呼吸を整えようとするセレナを見下ろしながら、グロダが告げる。
「フフッ、もうすっかり体は牝犬奴隷として出来上がってきているな」
「・・・そんなことありません」
息も絶え絶えに反論するセレナを無視して、グロダが今日の特別調教についての説明を始める。

「・・・今日の調教はそんなお前に最後の引導を渡してやる」
「最後の・・・引導?」
セレナは息を切らせながらもグロダの言葉に耳を傾ける。しかし、グロダが次に言った言葉は信じられないものだった。
「今からお前に呪いをかける。決して絶頂が出来なくなる呪いだ」
「っ!?」
セレナは驚いて言葉を失う。
「お前がどんなに感じても、絶頂に達する前に快感がリセットされる」
「そんな・・・そんなの・・・」
「お前が牝として屈していなければ、いくらでも耐えられるだろう?」

「っ!!」
セレナは絶望に言葉を詰まらせる。

「もしお前が昼まで・・あと3時間ほどか、耐えられたらお前を解放してやろう」
「えっ!ほ・・・本当ですか?」
セレナは思わず聞き返してしまう。それほどまでに解放という言葉には魅力があった。
「ああ、お前のオマンコ丸出しの鏡像も、騎士団員達の洗脳も解いてやる」
おどろくセレナに、グロダはさらにルールを告げていく。
「だが、もしお前がどうしても絶頂したくなったら・・・お前の負けだ。これまで通り牝犬調教が続くし、お前をもっと深い淫獄の底に落としてやる」

(3時間・・・)
セレナは考える。確かに絶頂できないのは辛いが、それでも耐え切れないほどではないはずだ。これまでも散々グロダに調教されてきたのだ。今更耐えられるだろう。そう考えたセレナは力強く頷いたのだった。

「わかりました。絶対に耐えきってみせます!」
「そうか、では敗北の宣言を決めておこう。お前が平穏な日常も、銀狼族の誇りも、騎士団の仲間達も見捨てて、どうしても絶頂したくなったら、『わたしは負け犬です。どうかこの卑しい牝犬をイカせて下さい』と言え」

「なっ!!」
セレナの顔が真っ赤に染まる。あまりに屈辱的な言葉に唇を噛んで耐える。
(・・・でも3時間。たった3時間なんだから)
そう自分に言い聞かせるセレナだったが、やはり不安は隠せなかった。しかしそれでも彼女は耐え抜く覚悟を決めたのだった。
仲間の為に、そして自分自身の誇りのために。

 

「では準備をはじめよう」
そう言うと、グロダの手が光り、そして指先が触れた瞬間、光がセレナの体を包み込んだ。
「うっ・・・ああっ・・・」
光は一瞬で治まるが、セレナの右胸、オッパイの上に数字が表れる。
「この魔法は絶頂のストッパーで、数字は絶頂がリセットされた回数だ。・・・それともう一つ、お前が負け犬宣言をした瞬間、今まで溜まっていた絶頂が一気にお前に襲い掛かる」
「なっ!?」
グロダの言葉にセレナは絶句する。
「では始めるぞ」
戸惑うセレナを無視して、グロダがのしかかってくる。
「いやっ、やめて!!」
「フフッ、いい表情だな。もっと見せてくれ」
そう言ってグロダはセレナの胸を揉みしだき始めた。
ムニュと乳房を掴まれた瞬間、稲妻のような快感がセレナの背筋を走った。

「なっ! やぁん♡ ふひぃ♡ 」

今まで幾度となく揉まれた時とはレベル違いの快感がセレナの脳髄を駆け巡る。
(ひっ!なっ何これっ!?)
「そうだ言い忘れていたが、最初から今までずっと、お前の感度に通常の3割程度になるリミッターを掛けていた。いきなり処女に魔薬を使ったセックスを教え込むと大抵発狂してしまうからな」

「あぁっッおひっ♡ あっ♡あっあ♡」

「リミッターは解除した。つまり今のお前は今までの3倍以上の快感を感じているという訳だ」
グロダはそう言うと、さらに激しく胸を揉みしだいていく。そしてもう片方の手でセレナの秘所に触れたかと思うと、野太い指をおまんこに突き入れた。

「あひぃぃぃぃっ!!?♡♡♡」

突然の衝撃にセレナの口から甲高い悲鳴が上がる。しかし、それでも構わずにグロダはゆっくりと指を出し入れしていく。

「おごっ♡おぐっ♡」
あまりの快感にセレナの口からは獣じみた声が上がる。

「あひっ♡ あへぇえ♡」

「どうした?もう限界か?」
「ひぁっ♡ やっ♡ やめっ♡」
(ダメェッ!こんなの気持ち良すぎて壊れちゃう!!)
セレナは心の中で絶叫を上げる。だが、そんな願いとは裏腹に体はどんどん昂ぶっていく。

「あひっ♡ あへぇえ♡」
リミッターの外れた淫悦は、あっという間にセレナを限界まで押し上げる。

「だめぇ!イクッ!!イグゥウウッ!!」
だがその瞬間であった。
本来であれば一気に爆発するはずの快感が、空振りをしたようにスコンッと突き抜けてしまう。

シュイーン
そして胸の文字が光り、1という数字が右胸の上に刻まれる。

「あふゅ?♡あえ・・・♡」
約束された女体の絶頂が訪れない事に、セレナは混乱する。

イケ無いとはいえ快感が無くなったわけでは無い。今まではある程度溜まった段階で、絶頂として発散していた牝の淫悦が、身体の中にマグマのように渦巻いているのを感じる。
まるで体の中で巨大な快楽の蛇が這いずり回っているようだ。
しかも、その大蛇は自分の腹の中でどんどんと大きくなっていき、出口を求めて暴れ狂っている。

(ひっ!これが絶頂出来ないって事なの?)
セレナはそのあまりにおぞましい感覚に恐怖した。

「さっそく一回イッたか、まだ始まったばかりだぞ」
グロダはそう言うとセレナの胸を揉みながら、秘所から指を引き抜くと今度はクリトリスをつまみ上げた。
「ひぎぃいいいッ♡♡♡」
突如訪れたあまりの快感に白目を剝いて舌を突きだしてしまう。しかしそれでも絶頂には達する事は出来ない。

シュイーン

そしてそれと同時に胸の数字も『2』へと変わる。だがそれだけで決して絶頂へは至れない。(なんでっ!なんでなの!)

・・・そして、グロダによる愛撫が始まった。
リミッターが解除されたセレナの女体は、グロダの大きな手が触れる度にその部分がグズグズに崩れて淫楽に解けていく。
グロダに体を触られるたび、熱湯を注がれているように、子宮が熱く火照り始める。「あ・・・♡ああ・・・♡」
「どうした?もう限界か?」
「そっそんなわけありません!」
セレナは必死に否定するが、その体はビクビクと痙攣している。
「そうか?だがお前のオマンコはもうドロドロだぞ」
グロダはそう言って愛液まみれの指先を見せびらかす。
(・・・くっ)
セレナは恥ずかしさのあまり顔を背ける。しかし、グロダはそれを許さない。
「ほらこっちを向け」
そう言うとグロダはセレナの顎を掴み自分の方へと向かせる。そしてそのまま唇を重ねた。

一瞬、セレナの体が硬直する。それでもグロダは構わず、唇を押し広げていく。舌先が触れると、彼女の息が大きく乱れた。
必死に抵抗しようと、彼女の手が一瞬だけ拳を握ったが、次第に力が抜けていく。

「いやぁ・・・ちゅっちゅぷ♡・・・んんっ!」

セレナの体から伝わる微かな震えを感じながら、グロダはさらに深く舌をヌトヌトと絡めていく。彼女の唇の奥から漏れる甘い息がもれる。

「んふぅ・・・れろぉ♡・・・んんっ♡」
舌を絡め合わせながらキスをすると、セレナの胸の奥から安心感と幸福感湧き上がってくる。サファイアのような美しい瞳を揺らしながら、彼女は自分自身の心に戸惑った。

(なぜ・・・こんなにも心が満たされるの? わたしは・・・こんな男に唇を許しているのに・・・)

その思いとは裏腹に、彼女の体は自然と力を抜き、男の動きに委ねてしまう。まるで、抗うことを忘れてしまったかのように。
(おかしい・・・おかしいのに♡・・・どうして・・・こんなに・・・)
残った理性が叫び続ける中、溢れ出す感情は止めようもなく、彼女の心をじわじわと侵していった。
やがて、セレナは自ら舌を絡めようとしてきた。それをグロダは拒まずに受け入れてやる。すると彼女はまるで恋人同士のように積極的に舌を動かし始めた。

「んっ・・・ちゅぱっ♡・・れろぉ♡・・はぁっ、んんっ!♡」

唾液を交換しあい、互いの口内を犯しあうような激しいディープキッスだ。セレナはトロンとした表情で必死に舌を動かしている。

(こちらの設定も効果を発揮しているな)
グロダは、そんなセレナの心理を確実に把握する。
最初の『設定変更』により、セレナのステータスに『キス好き』の性癖を植え付けていた。
そして調教時にキスをする度に、幸福感や安心感を感じるよう、毎回必ず魔力やタイミングを調整していた。
これにより、セレナはグロダとのキスにをする度に、強制的にまるで恋人との逢瀬のような『安らぎ』を感じていた。
セレナはその心理状態に無意識の内に順応してしまい、本来耐えられないような状況でも、条件反射として「キスされると幸せ」という刷り込みがされたのだ。

これはただ単に性癖を増やしただけでは無く、調教時どれ程の絶望や羞恥に心がダメージを負っても、キスをすることで無理矢理に精神がリセットされ、「幸福」へと塗り替えられてしまう。

まさに餌を前にしたパブロフの「犬」のように、グロダとのキスに涎が止まらなくなってしまうのだ。

(どうして・・・こんな奴に♡)
グロダの舌が歯茎の裏をなぞる度、セレナの体がビクビクと震える。そしてその度に彼女の胸の奥から多幸感が溢れ出すのだ。

 

「んちゅ・・・♡ふぁ・・・♡」
舌を絡める度にセレナの口から熱い息が漏れる。そんな様子にグロダは満足気に笑みを浮かべると、彼女の頭を優しく撫でた。
「・・・っ♡!?」
突然の事に驚きながらも、すぐにトロンとした表情に変わっていく。
さらに、その手で髪をかき分けながら、セレナの銀色の狼の耳を軽く撫でるとその動きに、彼女の体がビクンッビクンッと反応する。

幼い頃に一族から離れたセレナは知らなかったが、実は銀狼族にとって異性に耳を触られるという事は、本来ツガイにしか許さない愛情表現である。
故に、異性に耳を触られた瞬間に『愛情』として受け取ってしまう。それはもはや本能のレベルで刷り込まれたものだった。

もちろんその事を知っているグロダは、何度も執拗にセレナの狼耳を触り続けた。
敏感な部分を、まるで恋人を愛でるかのような手つきで愛撫される。それは彼女にとって未知の快感だった。

セレナは自分が今、この男に屈服しつつあるという事を自覚してしまう。
その事実が彼女をさらに追い詰めていく。
(・・・だめっ♡)
だがそんな心とは裏腹に、体はどんどん昂ぶっていくのを感じる。
「んっ、あっ・・・う、あ、うぁ♡」
また絶頂のリミッターが作動し、胸の数字が足されていく。
キスをされながら、頭を撫でられるだけで絶頂してしまったのだ。

この隠れた調教の結果「キス好き」だったセレナの性癖は、既に「キスマニア」にまで深化していた。
そんな反応を見ながらグロダは思う。
「どうした、もう限界か?負け犬のセリフはおぼえているな?」
そう問いかけると、彼女は快楽に潤んだ瞳をグロダへと向ける。その瞳には牝欲に溺れていたが、まだかすかに理性が残っていた。

 

「だっ誰がぁ、そんなものぉ♡」
「そうか、ではもう少し続けるか」
そして今度は首筋へと舌を這わせる。
「ひぁあんっ♡」
それだけでセレナの口から甘い声が漏れた。そんな彼女の反応を楽しむように、さらに強く吸い付くと、そこには小さな紅い印が残った。「あ・・・あぁ・・・」
セレナは呆然としながらその印を見つめる。それはまるで所有物の証のようにも見えた。

グロダはそんな彼女に見せつけるように、自分の唇を舐め回すと、再び彼女の唇を奪う。
そしてそのまま舌を差し込み、口内を犯していく。歯茎の裏や上顎をなぞられる度にセレナの口からくぐもった声が漏れるが、それすらも飲み込むように激しく蹂躙していく。
「んむぅううっ!ちゅぷ・・・れるっ・・・んっ!♡」
やがて二人の唾液が混ざり合い、セレナの口の端から流れ落ちる頃、ようやくセレナから唇を離す。
すると二人の舌を繋ぐように糸を引いた唾液が伸びて切れた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・」
ようやく解放されたセレナは大きく息を吐き出す。
「どうだ?気持ちよかっただろう?」
そんな彼女にグロダは問いかける。しかし彼女は何も答えずに顔を背けた。その頬は赤く染まっており、瞳は潤んでいた。
(そろそろ頃合いだな)
「どうだセレナ?そろそろご褒美が欲しいだろう?」
「そっそんなわけ無いでしょう!」
セレナは反射的にそう叫ぶが、その言葉とは裏腹に彼女の体は疼いていた。
子宮の奥が熱く火照り、秘所からは止めどなく蜜が流れ出している。早く目の前の雄に犯されたいと体が訴えていた。
そんな自分の肉体の反応に戸惑いながらも、彼女は必死に耐えようと唇を噛み締めた。

自らの肉体の裏切りに絶望するセレナを、グロダがベッドに押し倒す。そしてそのまま両足を大きく開かせると、その間に割って入る。
「いや!いやぁあ!」
これから何をされるのか理解したセレナは、恐怖に顔を引きつらせるが、そんな様子など気にも留めず、グロダは自分の剛直を入り口に押し当てた。
「ひっ!?」
その大きさと熱さにセレナは思わず息を飲む。だがそんな彼女の心情などお構いなしに、正常位で一気に挿入した。

ズプゥウウッ!

濡れた肉と肉が擦れる淫らな音をあげ、肉棒が膣内へと飲み込まれていく。
その衝撃にセレナは大きく目を見開き、背中を大きく仰け反らせた。

「んほぉおおっ♡!?」

待ち望んでいたモノを与えられた悦びからか、セレナの口から獣じみた絶叫が上がる。一気に子宮口まで突かれた事でセレナの視界に火花が散る。

・・・だが、それでもイケない。牝悦が絶頂に達そうとした瞬間、ドロドロに溶けて胎の底に溜まっていく。

「ああっ?なんでぇ! イけないっ・・・イかせてぇ!♡」
セレナは涙を流しながら懇願する。それはあまりにも無様な姿であったが、今の彼女にはそれを恥じらう余裕すらなかった。

そんな姿を見てグロダは獰猛な笑みを浮かべると、強力なピストンを開始する。

「おごぉおおっ♡ んひぃいっ! 」

子宮口を押し上げられ、Gスポットを擦り上げられ、さらにはポルチオまでも責められる感覚にセレナの頭の中は完全に理性が吹き飛んでいく。
もはや自分が何をされているのかも分からないまま、セレナはただひたすらに快楽を貪り続けた。

「あひっ♡ あっあっあっ!♡♡ イグッ!イッグウウッ!!♡」

獣のような絶叫を上げながら快楽の限界を迎えるが、やはり絶頂には至らない。その事に絶望しながらも、肉体はさらなる快感を求めてしまう。

「くひぃ♡うそ、うそぉ!あぁっ?・・・もういぁ・・・」

セレナは再び快楽の渦に飲み込まれていく。しかしそれでもやはり絶頂には至らない。
リセットされた絶頂をカウントするセレナの右胸の数字が、どんどんと増えていく。
「さあセレナ、とりあえず50回まで行くぞ」
そう言ってグロダが再び責め始める。

「ああっ♡だめっ♡もうだめなのにぃ♡・・・またくるぅうう!!♡♡」
膣内を擦る剛直の感触にセレナの肉体は悦びに打ち震える、牝の本能が屈服し子宮口が降りてくる。まるで精液を求めるかのように亀頭にキスをするかのように肉棒に吸い付いてくるのだ。
その原初の性行為の快楽に、セレナは激しく潮吹く。だが!それでもやはりイケない。子宮が痙攣し、膣内が激しく収縮するが、それでも絶頂には達しない。

「ああぁ? イけないぃい!!なんでぇ!なんでぇえ!!」

そんなセレナの悲痛な叫びを無視して、グロダはさらに責め立てる。子宮口を突き上げられながらクリトリスを摘まれると、あまりの快感にセレナは意識を失いそうになるが、すぐに強烈な刺激によって覚醒させられる。その繰り返しだ。
何度も何度も何度も何度も、セレナが絶頂寸前まで追い詰めると、そこでリセットして責め続ける。

「あひぃい♡!?・・・もうゆるひてくらさいぃい!!♡」

・・・そしてついに100回目の絶頂が訪れた時、ようやくセレナは解放された。
「ほらそろそろ射精するぞ」
そう言ってグロダが腰を打ち付けるスピードを上げると、膣内が激しく痙攣する。そして次の瞬間、子宮口にぴったりと亀頭を押しつけられると熱い精液が大量に放出され始めた。

ドピュッ!ビュルルルー!!ビューーーッッ!!!ブピュウウッ!!

大量の精子がセレナの胎内へと流し込まれていく感覚に、セレナは白目を向いて絶叫を上げた。

「あへぇえええ!?♡♡イグゥウウッ!!イッグゥウウーーッ♡♡♡♡♡♡!!!!」

ようやく訪れた射精にセレナの意識は真っ白になった。
だがそれでもまだ終わらない。「彼女の絶頂」は一切訪れず、絶頂100回分の快感がセレナの中にマグマのように渦巻いているのだ。

「もうただの肉穴だな」
そんなグロダの声にも反応できないほど、彼女は乱れ切っていた。もはや意識を保つことすら困難であり、涎を垂らしながら痙攣を繰り返すだけの肉塊となっていたのだ。

 

グロダが射精したばかりの肉棒を引き抜く。主を失ったオマンコががヒクヒクと痙攣し、ぼっかりと開いた穴から、精液と愛液が混ざったものが流れ出す。
その光景は、まさに牝としての完全敗北を表していた。

「どうだ、そろそろ負け犬の宣言をしたくなったんじゃないか?」
グロダがセレナの耳元で囁く。その声すら今のセレナにとっては甘美な毒だった。
「ち、違いましゅ・・・わたしは負け犬なんかじゃ・・・」
なんとか必死に否定するが、体は正直だ。先ほどから子宮がキュンキュン疼いて仕方がない。早くまたあの大きなモノで滅茶苦茶に突いて欲しいという牝としての欲望が溢れ出し発狂しそうになる。

「そうか・・・ではもう1回だな」
そう言ってグロダは再びセレナのオマンコに剛直を突き入れた。

「あへぇええ!?♡♡きたぁああ!♡♡」
再び挿入された肉棒の感触に、セレナの体が歓喜に打ち震える。子宮口が亀頭に吸い付き、膣内がうねるように絡みついてくる。まるで別の生き物のように動く肉壺は、まさに淫乱な牝穴と呼ぶに相応しいものだった。
「どうだ?これでもまだ負け犬じゃないと言い張るつもりか?」
そう言ってグロダは激しいピストン運動を開始する。子宮口をこじ開けるように亀頭を押し込み、そのままグリグリと押し付ける。
その強烈な快感にセレナの理性は完全に崩壊し、もはや自分が何を言っているのかも理解できていなかった。

「あへぇ?わかんなっ!わかんないですぅうう!!♡♡♡もうゆるひてぇえ!!♡」
呂律の回らない口調で許しを請うが、当然許されるはずもない。むしろ余計に嗜虐心を煽られたかのようにさらに激しく責め立てられる。
もはや今のセレナは牝として完全に屈服させられており、抵抗の意思など欠片も残っていなかった

「お願いしましゅ!もう許してくらさいぃい♡♡!!」

涙と鼻水を流しながら許しを乞うその姿には、誇り高い最後の銀狼族の戦士としての面影はどこにもなかった。
「なら、負け犬宣言をするんだな」
グロダの言葉にセレナは必死に首を振るが、その反応すら今の彼にとってはただのスパイスでしかない。

「あひぃい!?♡♡イグゥウウッ!またイッちゃいますぅう!!♡♡」

もはや何度目かもわからない絶頂の疑似体験、それでも絶対にイケない。子宮が痙攣し、膣内が激しく収縮するが、それでも絶頂には至らないのだ。

「あへぇえ!♡♡♡♡もうイけないのにぃい!!♡♡」

地獄の快楽も意識を失いそうになるが、それでもやはりイケない。
乳房に刻まれたカウントだけが、無慈悲に110、120と増えていく。

「あひぃい!♡♡イグゥウウーーッ♡♡♡♡♡♡!!」
セレナの体が、ビクンッ!と大きく跳ね上がる。それでも絶頂は訪れない。

淫悦の地獄に朦朧とする意識の中で、セレナのサファイアのように美しい瞳に、目の前の男の貌が映った。
黒い髪、そして深淵のような黒い瞳。あの日、銀狼族を滅ぼした存在と同じ『異世界の黒』。

それを目にした瞬間、彼女の脳裏にあの日の光景が鮮明にフラッシュバックする。
燃え盛る村、次々に死んでいく家族や友達たち。・・そして藁の中で恐怖に漏らし、震えながら見ているだけだった自分。

(・・・ああ、勝てないんだ。わたしじゃ、この怪物に絶対に勝てないんだ・・・)

そう理解した瞬間、セレナの心の中で何かがパリンっと音を立てて崩れ落ちた。
そしてその瞬間、彼女は『完全に敗北』したのだ。

「あへぇえ♡もうダメぇ♡負け犬でいいからぁ!!♡♡イカせてくだしゃいいぃい♡♡!」

「負け犬宣言のセリフは教えてやっただろう?」
冷酷を超えむしろ優しくすら聞こえる声色で、グロダが告げる。

「「「わたしゅは負け犬でしゅ。どうきゃぁこの卑しい牝犬をぅ、イカせてくだざあい!!」」」

涙と涎と鼻水をまき散らしながら、セレナが絶叫した。
彼女の華奢な体から出たとは思えない程の大きな声であった。

「よし、いいだろう」
グロダはそう言うと、セレナの腰を掴み一気に引き付けると同時に突き上げ二度目の射精をはなった。

ドピュッ!ビュルルルー!!ビューーーッッ!!!ブピュウウッ!!

その瞬間、セレナの右胸の絶頂カウントが閃光を放ち、彼女の肉体を包み込み、セレナの胎に溜まっていた130回を超える絶頂が爆発する。

「い゛ッぐぅぅぅッぶぇっ♡がッ♡♡ヴあ゛ぁ゛ぁ、ぎゅぺっ♡♡♡ぷぇぷぇ♡がッ♡い゛ッぐぅぅぅ♡おぉおぉぉ、がッッおぉおぉぉ♡♡」

乙女が、いや人間が出したとは思えないような獣の絶叫。絶頂に流した涙と鼻水で美しい顔が見るも無残な姿に変わり果てる。

「ヴあ゛ぁ゛ぁッぷぇ♡お゛ぉ゛ぉ゛ぉ♡ぶぇっ、あ゛ッ・・・ぎぃッッおぉおぉぉぷぇ♡がッ♡がッ、・・・ッふ、い゛ッぐぅぅぅ♡ぷぎっ♡♡♡」

 

 

ケダモノのような叫びを上げながら、セレナは白目を剥き、四肢をビクンビクンと大きく痙攣させ、秘所からコップをひっくり返したような大量の愛液が溢れだす。

 

ようやく訪れた地獄のような解放。だがそれですら『終わりの途中』でしかない事を、意識の無いセレナは理解していなかった・・・・。